GNUnet について
GNUnet とは
GNUnet とは、安全、脱一元化、プライバシー保護を実現する分散型プリケーションを構築するための代替ネットワーク スタックであり、従来型の安全性に欠くインターネット プロトコル スタックを置き換えることを目的としています。各種ファイルを安全に公開できるアプリケーションとしてスタートし、現在は、あらゆる種類の基本プロトコル コンポーネントやアプリケーションなどを含め、GNU インターネットの創造を目指しています。
今日、グローバル ネットワークの実利用、つまり社会的要件は 1970 年の目標とは大きく異なります。ネットワーク機器はコマンド階層によって運用され、必要に応じて一部のみ切り離すことができるという点で、インターネットは軍事利用に適しているものの、現状では一般市民による利用に適しているとはいえません。
インターネットの基本設計は、ネットワーク上の悪意あるルーターを経由したトラフィックの誤ダイレクト、傍受、検閲、操作などを可能にしています。実際に現代のインターネットは、マシュー・グリーンによる「ネットワークには敵意がある」という表現を正に体現するに至ったと言えます。
自由主義社会には、権威から独立した分散型ピアツーピア パラダイムとプライバシー保護のための暗号プロトコルを使用するネットワーク アーキテクチャが必要であると私たちは考えます。こうした理想を実現する自由ソフトウェアを提供することが GNUnet プロジェクトの目的です。
具体的には、GNUnet の設計は次の原則に則っています(重要度の高い順)。
- GNUnet は自由ソフトウェアとして実装される。
- 公開される PII(個人を特定できる情報)を最小限に抑える。
- GNUnet は完全な分散型であり、外部からの攻撃や悪質な参加者に対して回復力がなければならない。
- GNUnet は自律した組織化構造を持ち、管理者や中央一元型インフラストラクチャに依存してはならない。
- GNUnet は、プライベート通信を確立する際、信頼すべき他の参加者をユーザーに通知する。
- GNUnet はオープンであり、新しい参加者を受け入れなければならない。
- GNUnet は、さまざまなアプリケーションやデバイスに対応しなければならない。
- GNUnet は、機密情報を保護するために区分化されなければならない。
- GNUnet アーキテクチャはリソース効率が高くなければならない。
- GNUnet は、リソースの消費を超える貢献をしてもらうため、ピアを動機づけしなければならない。
To get know and learn more, please check our handbook, especially the chapter on "Key Concepts", explaining the fundamental concepts of GNUnet.
その他のリソース
GNUnet の詳細については、ハンドブック以外にも多くのリソースがあり、一例としては、多角的な視点での論文を集めた参考文献、各種動画、簡潔な用語集などが挙げられます。
このプロジェクトは、ソフトウェア–に関してまだ初期のアルファ段階にあり、インターネット全体の書き換えはまだ現実的ではありません。
現在の資金調達
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This project is receiving funding from the European Union’s Horizon 2020 research and innovation programme NGI Assure.
NGI Assure homepage
次の組織により無料でホスティングを提供いただいています。
過去の資金提供
これまで資金援助いただいた組織は次の通りです。